サウロロフス Saurolophus angustirostris

化石標本  
解説

 

サウロロフスには、モンゴルから発見されたSaurolophus angustirostris、またカナダから発見されたS. osborni2種が知られています。サウロロフスが生息していた後期白亜紀には、ユーラシア大陸と北米大陸はベーリンジア陸橋でつながっており、ここを通ってサウロロフスは分布を広げたと考えられています。モンゴルのサウロロフスは、体長が10 メートルを超える大型の草食恐竜で、非常に多くの化石が発掘されています。モンゴル・ゴビ砂漠のDragon’s Tomb(龍の墓)と呼ばれる発掘地からは、皮膚痕も残されている良好な保存状態の化石が見つかっており,ここでは推定100個体以上のサウロロフスが大量死し、一緒に化石になったと考えられています。

(千葉)
 
  恐竜学博物館サテライト展示(A1号館4階)に展示中のサウロロフス(左)とタルボサウルス(右)の後ろ足(レプリカ
 

 

>>戻る