ネメグト層 Nemegt Formation

モンゴル関連 地質資料
解説

 モンゴルゴビ砂漠に分布する後期白亜紀の地層の中で最も若い年代とされています。本層からはティラノサウルス類やオルニトミムス類、オビラプトル類、ドロマエオサウルス類といった獣脚類や、ハドロサウルス類やアンキロサウルス類、竜脚類などの植物食恐竜など、多様な恐竜化石が発見されています。これらの一部は北米における同時代の恐竜類と極めて近縁といわれており、地理的に離れた両者の関係に注目は非常に興味深い研究対象となっており、様々な国が調査を実施することでも知られる地層です。

ネメグト層の下部は、さらに下位に位置する地層と一部が同時につくられたと言われています。また主に河川の地層からできていますが、一部に湖の地層も確認されており、他の後期白亜紀の地層に比較すると比較的湿潤であったと考えられています。

(實吉)
 
ネメグト層の分布する化石産地(ブギンツァフ)とベースキャンプ
 
ネメグト層で認められる蛇行河川のポイントバー堆積物
 
ネメグト層より下位のバルンゴヨット層(ネメグト)

 

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